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インフルエンザ対策(2019年11月)

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症でA型・B型・C型に大きく分けられ、今年はA型が約90%、B型が約10%の流行が予測されています。感染経路としては、つり革やドアノブ・スイッチなどを手指で触ることにより介する接触感染、ウイルスを含んだ咳やくしゃみを介する飛沫感染、感染した人が吐いた息に含まれるウイルスが付着した粒子が長時間空気中に漂い、それを吸い込むことによるエアゾル感染があります。感染すると、喉の痛みや鼻水などの風邪の症状に加え、高熱や関節痛などの全身症状が急速に現れますが、軽症の場合は症状がでないこともあります。高齢者や持病のある方は重症化しやすいため注意が必要です。

日常生活では手洗いとマスクが基本で、アルコール手指消毒剤の使用も有効です。手洗いは、手の甲・指先・爪と指の間と手首も忘れずに石けんやハンドソープで丁寧に洗いましょう。普段から栄養バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけ、規則正しい生活で体調を整えウイルスへの抵抗力を維持しておきましょう。

ワクチンを接種すると発症を50~60%減少させることができ、発症した場合にも重症化を防ぐ効果が期待できます。ワクチン接種の2週間後くらいから抗体が増え始め、1~2ヶ月後にピークを迎えます。今年は例年より早めに流行する可能性が高く、予防接種も早めに受けておくと安心です。高齢者の方は肺炎の合併症予防のために肺炎球菌ワクチンの接種を受けることも勧められているため、主治医の先生にご相談ください。

ご家族が感染した場合は、なるべく同じ部屋で過ごさないようにするとともに、十分な換気を忘れずにおこないましょう。

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