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保健師コラム

夏の脳梗塞(2021年6月)


脳梗塞は、脳の血管が細くなったり血管が詰まることにより酸素や栄養素が送られなくなるため、脳の細胞が障害を受ける病気です。細い動脈が狭くなり血管が詰まるラクナ梗塞、太い血管が狭くなり血栓が付着し詰まるアテローム脳梗塞、心臓でできた血栓が血管内を流れ、脳の血管が細くなったところで詰まる心原性脳梗塞と、詰まる血管の太さや詰まり方によって3つのタイプに分けられます。症状やその程度は障害を受けた場所と範囲によって異なります。
 夏は大量の汗をかくため身体が脱水状態になると、血液中の水分が不足して血液が粘度を増して血栓が出来やすくなります。ラクナ梗塞やアテローム梗塞は脱水を契機とし発症することが多いため、暑い季節には特に注意が必要です。脱水以外でも疲労や減量などによる体調の変化が引き金となり、高齢者だけでなく若い年代の方でも発症することがあります。脱力感やしびれ、ろれつがまわらない等の初期症状は、熱中症の症状と似ていて、様子をみていると発見が遅れ重症化することもあるため、早期受診を心がけてください。
 水分を摂取してもすぐに血液の流れがよくなるわけではなく、身体全体に浸透するのに15~20分程度かかります。汗をかいていなくても、エアコンによる乾燥やアルコールによる利尿作用などでも脱水を招くため、早めにこまめに水分補給をおこない、規則正しい生活の習慣化が大切です。また、起床時には血圧が上昇するため、就寝前と起床時にコップ1杯の水を飲む習慣をもちましょう。血圧が高めの方や動脈硬化の疑いのある場合は、あと2杯多く水を飲むことと、夏でも適切な減塩が基本と言われていますので、かかりつけ医とよくご相談して下さい。

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