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保健師コラム

正しく理解し、結核から身を守ろう(2020年8月)


結核は結核菌に感染する病気です。昭和20年代までは国民病と言われ、約50年前までは年間死亡者数が10数万人に及び、死亡原因の1位でした。今でも1日50人程度の新患者が発生し、5人が命を落としている重大な感染症の1つで、決して過去の病気ではありません。厚生労働省や地方自治体等では、毎年9月の最終週を結核予防週間として、知識の普及啓発をおこなっています。
咳やくしゃみなどの空気感染でうつりますが、感染しても発病するのは10人に1~2人程度です。感染後すぐに発病することもあれば、何十年後かに身体の抵抗力が衰えた時に発病することもあります。発病する約90%は肺結核ですが、結核菌は肺以外の臓器も侵すため、脊椎カリエス・結核性胸膜炎・腎結核などの全身に病巣ができることがあります。
初期症状は、咳や痰・微熱・倦怠感・体重減少などで、血痰や胸痛・息切れなどの症状がでることもあります。結核と診断されても、6~9か月間の内服で治りますので、早期発見・早期治療が大切です。
発症を予防するためには、十分な睡眠、バランスのとれた食事、運動の習慣化という、免疫の働きを保つ規則正しい生活を心がけましょう。無理なダイエットや喫煙、糖尿病及び人工透析治療をおこなっている方やステロイド剤を飲んでいる方等は発症リスクが高くなりますので、持病のコントロールと禁煙は基本です。
自身の健康のためだけでなく、知らないうちに周囲にうつすことのないよう、年1回は健診を受診し、胸部レントゲン検査をうけましょう。健診は、毎年時期を決めて早めに予定し、必ず受診することが健康への近道です。

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