糖尿病性腎症重症化予防プログラム
国民健康・栄養調査による糖尿病患者は予備群を含めると3人に1人
厚生労働省が公表した令和5年調査の「国民健康・栄養調査」の結果では、ヘモグロビンA1cが6.5%以上で糖尿病が強く疑われる人は男性17%、女性9%にのぼり、6.0%以上6.5%未満で糖尿病の可能性を否定できない予備群の人も加えると、20歳以上の3人に1人が糖尿病患者または予備群になることがわかりました。

糖尿病とは
糖尿病は、すい臓で作られるホルモン「インスリン」の作用不足によって、慢性的に高血糖になる状態です。長期間にわたり高血糖が続くと3大合併症(網膜症・腎症神経障害)を発症しやすくなり、失明・透析治療・足壊疽など生活に支障をきたす危険があります。さらに動脈硬化が進行すると、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)をおこすこともあります。糖尿病の初期段階では、自覚症状がほとんどないことから、定期的な健康診断を受けることが大切です。

糖尿病重症化予防プログラムのご案内
東食国保では、健診データやレセプトデータに基づいて、血糖コントロールが悪く、透析療養が必要となる可能性の高い方に、食生活の見直し方法など症状進行の遅延・改善策を提供する「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を個別にご案内しています。プログラムの費用は、組合が全額負担(20万円前後)します。
糖尿病重症化予防プログラムの内容
服薬の管理方法、適切な食事の摂り方や運動の実践方法などの生活習慣改善に向けて、かかりつけ医と連携しながら自己管理していく具体的な方法を提供するのが「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」です。
このプログラムは、おひとりおひとりのライフスタイルにあった、健康な生活の質の維持を支援するものです。
業務委託先 | 株式会社データホライゾン |
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プログラム実施期間 | 基本的に6か月間(5月下旬開始が基本です。)をかけ、継続して実施します。面談日または電話連絡日は、利用者のご希望に沿って設定できます。 ただし土・日曜日、休日はご指定できません。 |
指導・相談方法 |
面談1回から3回と電話2回から12回 (面談・電話の回数は、身体の状況により変動します。)
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プログラム内容 | かかりつけ医の治療方針に基づき、専門の看護師が指導します。 広島大学大学院 森山 美知子 教授が開発した自己管理プログラムを応用しています。 |