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5月17日は世界高血圧デー(2022年5月)


血圧とは、血液が流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。血管壁が圧力に対応して弾力がなくなり次第に硬く変化することを動脈硬化といいます。日本人の約3人に1人が罹患している高血圧はとても身近な病気です。高血圧を放置すると動脈硬化が促進し、心不全や心筋梗塞、脳出血などの命にかかわる病気につながります。
 原因は遺伝性のものと生活習慣によるものがありますが、日本人の8~9割が塩分の摂りすぎ・野菜や果物の摂取不足・運動不足・睡眠不足・過度な飲酒・ストレスなどの生活習慣によるものです。
 血圧が高くても自覚症状のない方が多く、また、肩こりや頭痛・めまい等の症状があってもすぐに高血圧が原因と思わず放置してしまう方も多いようです。ご自宅での血圧測定を習慣化し、ご自分の普段の血圧値を知っておくことが大切です。動脈硬化は年齢を重ねると誰でも進行しますので、毎年健診を受診し、体調チェックをして変化を確認しておくと安心です。
 食事は薄味にし、ラーメンの汁は残す、漬物や加工食品は食べ過ぎない等の塩分の摂り過ぎに日頃から気を付けましょう。内臓脂肪が多いと血液量が増加し、全身の末
梢血管が圧迫され血圧が上昇します。4~5kgの減量で4mmHg程度の血圧低下が期待できますので、適正体重の維持・肥満の解消は基本です。運動は、筋肉に酸素や栄養を運ぶために血管を広げ、交感神経の緊張が緩和されることにより、血圧を下げる働きがあります。全身を使い少し息がはずむ程度のウォーキングがお勧めですが、普段の生活の中で身体活動を増やすことを意識してみましょう。

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