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暑さによる健康障害(夏バテ)(2022年7月)


 夏バテは、身体がだるい・食欲がない・疲れやすい・胃腸の不調など夏の暑さによる体調不良の総称です。通常は、自律神経の働きにより暑さを感じると汗をかいて熱を放散し体温を一定に保つのですが、真夏の室内外の温度差を繰り返し感じていると自律神経の働きが乱れることがあります。また、発汗による水分やミネラル不足、寝苦しさによる睡眠不足等も原因として考えられます。
 身体を冷やしすぎないことが大切ですので、温度差が5度以上となると自律神経が乱れやすくなるため、エアコンの温度設定には気をつけましょう。冷たい飲み物は胃腸にも負担をかけるます。水分補給は常温の水やぬるま湯などがお勧めで、のどの渇きを感じる前に早めに・こまめに飲みましょう。糖質の多い清涼飲料水は糖質の分解にビタミンB1を多量に消費し、疲労感を招きやすくなるため、スポーツ以外での摂取は控えましょう。

 疲労回復に欠かせない栄養素であるビタミンB1が豊富な鰻や豚肉などを含む、たんぱく質を摂るよう心掛けてください。トマトや枝豆・パプリカ・きゅうり・オクラなどの旬の野菜は、ビタミンだけでなく、夏に不足しやすいミネラルも豊富ですので、意識して摂っていただきたい食材です。食欲増進効果の期待できる香辛料や香味野菜を取り入れるのもお勧めです。バランスの良い食事は基本ですが、食欲のない時は量より質を心がけましょう。

 ストレッチ等で血流を良くすること、涼しい時間帯のウォーキング等で汗をかくと暑さに身体が順応しやすくなるとともに、自律神経の働きを整えるのに有効です。疲れを翌日に持ち越さないために睡眠時間の確保も大切です。

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