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慢性閉塞性肺疾患(COPD)=タバコ病(2019年12月)

喉からつながっている空気の通り道である気管が左右に枝分かれして気管支となります。細くなった気管支の先端には、小さな袋状の肺胞が3~4億個付着し、ここで酸素と二酸化炭素の交換をおこないます。気管から細気管支までを気道といい、気道と肺胞を併せたものが肺です。慢性閉塞性肺疾患は、慢性気管支炎や肺気腫等の総称で、タバコの煙を主とする有機物質を長期に吸入暴露することで生じる肺の炎症性疾患です。Chronic(慢性・いつも)Obstructive(閉塞性・気道が狭くなる)Pulumonary(肺の)Disease(疾患・病気)の頭文字を取ってCOPD(シーオーピ-ディ)と呼ばれています。気道がむくんだり気管支の中に痰がたまったりして炎症が進行し、肺が正常な状態に戻らなくなるため、運動をしたわけでもないのに呼吸が苦しくなって息切れがする等の症状があらわれ、重症化すると常に酸素ボンベが必要となり、生活の質を低下させます。

肺機能は20歳代がピークで、健康な方でもその後は低下しますが、喫煙者は2倍のスピードで衰えます。40歳以上の10人に1人、約530万人がCOPDを患っています。進行すると治療しても肺機能は元にもどらないため、症状が出ていなくても肺のレントゲン検査や肺機能検査を定期的に受けておくと安心です。

予防するためには禁煙が最も大切です。タバコをやめれば、その後の肺機能の低下は吸わない人とほぼ同じになります。禁煙治療には健康保険が適用されますので、無理なく禁煙が可能です。他人のタバコの煙を吸う受動喫煙でもCOPDになる危険があります。ご家族や従業員、友人のためにも是非とりくんで下さい。

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