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インフルエンザとコロナ対策(2020年10月)


インフルエンザは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性ウイルス性疾患です。例年11月頃から徐々に増え始め、1月頃に流行がピークに達し4月過ぎに収束する傾向があります。新型コロナウイルスに関しても、夏季より冬季に大きな流行を起こす可能性があるため、手洗い、咳エチケット、密閉・密集・密接の3密を避けるなどの感染症対策を今後も継続しましょう。
 主症状として高熱のでるインフルエンザは潜伏期が1~2日、ウイルス排出のピークは発病後2~3日ですが、発熱に加えて味覚や臭覚の異常を伴うことのある新型コロナは、潜伏期間が1~14日と長く、ウイルスの排出ピークは発病の1日前と、無症状の知らないうちに他の人にうつす可能性があることが特徴的です。インフルエンザと新型コロナの混合感染や重症化についてはまだ報告されていませんが、特に高齢者や持病のある方はインフルエンザワクチンの接種を早めにすませておくと安心です。
 日頃から免疫力アップを心がけ、体調を整えておくことが大切です。免疫にかかわるビタミンDは、日光にあたることで皮膚から吸収されるため、ウォーキングなどの運動がお勧めです。食品では鮭やサバ・マグロなどの魚介類やキノコ類、レバーやチーズなどに多く含まれますので、日頃の食事の中で意識して摂るようにして下さい。免疫細胞の主要成分は良質なたんぱく質です。肉や魚の他、大豆製品や卵・乳製品もしっかり摂りましょう。免疫細胞の60~70%は腸管に集まっているため、納豆やみそなどの発酵食品や海藻などの食物繊維で腸内環境を整えておくことも効果的です。
 疲労やストレス、睡眠不足は免疫力を低下させます。日常生活の中で出来ることから改善し、インフルエンザや新型コロナに負けずに今年の冬を乗り切りましょう。

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