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アレルギー性鼻炎との付き合い方(2022年3月)

アレルギー性鼻炎は、ハウスダスト、花粉、カビ、動物の毛などの原因(アレルゲン)に対し防御システムが働いておこる免疫反応です。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉のかゆみや痛み、咳発作などの症状により、倦怠感や不眠などの体調不良につながることもあります。  ハウスダストの原因はダニが多く、温度25~30℃、湿度60~80%で繁殖しやすくなります。花粉は、スギ・ヒノキ花粉が多く、次いで、イネ科植物、ブタクサとなっています。近年では、年齢の若年化が進んでいて、2~3歳からハウスダストや花粉により発症する人が増えています。  遺伝的にアレルギー体質であることが主な原因ですが、疲労やストレス、偏食、不規則な生活等で発症することが多いようです。帰宅後のうがいや手洗い、こまめな掃除の他、室温20~25度、湿度50%を保つよう心がけましょう。高蛋白・高カロリー・高脂肪の食事はアレルギー体質の促進につながるため、バランスの良い食事を摂り、たばこやアルコール、香辛料などの刺激の強いものは控えて下さい。  外出時のマスクや帽子、眼鏡の着用だけでなく、目の周りにワセリンや保湿クリームを塗っておくと、目に花粉やほこりが入るのを防ぐことができます。水道水で直接目を洗うと塩素で粘膜を傷つけることがあるため避けた方が良いでしょう。緑茶は殺菌効果があるため、喉の乾燥が気になる方へはお勧めです。血流がよくなり湯気で鼻詰まりの改善も期待できるため、入浴はシャワーで済ませず湯船につかると効果的ですが、熱いお湯はかゆみを増すため、ぬるめのお湯に設定してください。ストレッチによる交感神経への刺激も鼻づまりの解消につながります。

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