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ふくらはぎがつる原因と対策(2020年6月)

運動や睡眠中などに急にこむら返りをおこすことがあります。こむら返りはふくらはぎの腓腹筋や神経が異常な緊張をおこし、筋肉が収縮したまま弛緩しない状態になるため激しい痛みを伴う腓腹筋痙攣のことで、一般的に「足がつる」という言い方をします。  食生活の偏りや脱水等により身体内の水分や電解質の不足によって筋肉が十分な代謝をおこなうことが出来なくなったり、疲れや冷え等による血流不足が原因でおこることが多く、糖尿病や甲状腺機能低下症などの代謝異常や腰椎の変形などで脊椎神経を圧迫することによりおこる場合もあります。  応急処置としては、患部を伸ばすことです。足の指を持ち身体の方へと引き寄せたり、壁に足の裏を押し付けて、アキレス腱を伸ばしましょう。無理やり一気に伸ばすと筋肉が損傷し肉離れをおこすことがあるため、慎重にゆっくり伸ばすようにしてください。  慢性的なこむら返りは運動不足によるものが多いため日頃からストレッチなどをおこない血流を良くしておくことと、十分な睡眠で疲労をためない事が大切です。足湯や厚手の靴下などで足が冷えないように気を付けましょう。筋肉の動きをスムーズにする働きをもつカルシウムを多く含む乳製品や魚介類・大豆製品を意識して摂るよう心がけてください。疲労回復を促進するビタミンB1を多く含むうなぎや卵・豚肉、クエン酸を含むレモンや酢などもお勧めです。  腰痛や脚がむくみやすい、喉が渇くなどの自覚症状が普段からある場合は、かかりつけ医や神経内科、整形外科等を早めに受診しご相談してください。

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