健康の維持こんにちは保健師です!
加齢と飛蚊症(2025年5月)
飛蚊症は、眼球の硝子体が濁ることによって視界に蚊が飛んでいるような影が見える現象です。突然、黒い影が視界に見え、視線をずらしても少し遅れてついてきます。影の形は、蚊のような物だけでなく、雲やハエ・アメーバ模様・輪状など様々で、大きさや色の濃さも人によって異なります。一般的に40歳代くらいになると、水晶体の内部に液体がたまった空間ができ、この空間が年齢とともに徐々に大きくなり、それに伴って硝子体が縮小することで濁りが生じ、このような症状が出てきます。目を酷使している場合は、年齢に関係なく若いうちから症状があらわれるため、注意が必要です。
だんだん脳が慣れてきて気にならなくなるのですが、目の老化を食い止めることで、進行を防ぐことができます。眼精疲労があると罹りやすいため、睡眠時間の確保と、パソコンやスマホなどを長時間使用しないことが大切です。30分に1回、目を20秒以上休ませることをお勧めします。目のストレッチや保温などで血流を良くし、食事では、抗酸化作用のある緑黄色野菜やビタミンを含む果物等を意識して摂るよう心掛けてください。紫外線や喫煙、ストレスなどの老化の元となる活性酸素を増やす生活は見直しましょう。
加齢によるものは特に治療は必要はないのですが、網膜剥離や硝子体出血などでも同じような症状がでることがあります。眼底検査等で確定診断をうけておくと安心です。定期的な眼の検診と、症状が出たら早めに眼科を受診しましょう。