麻疹(はしか)の蔓延予防(2026年3月)
はしかは感染力がウイルスの中で最も強く、空気感染・接触感染・飛沫感染で人から人へ感染し、免疫を持っていない方はほぼ100%発症しますが、一度感染すると一生免疫が持続する麻疹ウイルスによっておこる病気です。感染して約10日後に発熱・咳・鼻水などの風邪症状と、コプリック斑といわれる口腔内の頬の裏側に白い発疹が現れるのが特徴です。熱は一度下がっても半日程度で再び上昇し39度以上の高熱となり、身体中に赤い発疹が出現します。通常は7~10日で回復しますが、肺炎や中耳炎を合併しやすく、また1,000人に1人程度の割合で脳炎を合併することもあります。発症の1日前から解熱後3日間を経過するまでは、周囲にうつす可能性があるため注意が必要です。
空気感染をすることから、手洗いやマスクの着用だけでは予防できないため、一度もはしかに罹ったことのない方はワクチン接種をお勧めします。4週間隔で2回の接種が必要ですが、大人の場合は任意接種になりますので、かかりつけ医にご相談ください。罹ったかどうか不明な方は、抗体検査で確認しておくと安心です。
平成27年に日本は、はしかの排除状態にあると世界的に言われましたが、その後も海外旅行者を発端とした集団感染や、医療機関内やワクチン接種率が低い地域では発症が確認されています。令和8年1月には都内でも30歳代の感染者の報告があり、年齢問わず誰でも罹る危険があります。体調不良を感じた時は早期の受診が大切です。仕事や買い物などの外出は診断されるまではなるべく控えて、蔓延しないように気を付けましょう。